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花様年華 -全てはここから始まった-

 

 

 

 

 

ばんたんを好きになってすぐBTS UNIVERSEを知った。どうやらこのBUをベースにMVやアルバムが作られているらしい。

学校三部作→花様年花→WINGS→LOVE YOURSELF→MAP OF SOUL

となっていて、なんと花様年花ではクソデカ感情をぶつけ合う(というかクソデカ感情で殴り合う)推し、闇落ちした推しが見られるという。鬱展開や死ネタ、バッドエンドが大好きなおたくなので見るっきゃない!レッツ考察!

…と、いきたかったが安易な気持ちで手を付けたのがよくなかった。覚悟を持って挑むべきだった。花様年華THE NOTES、Save ME pt.0、コンセプトフォトブック、その他の関連するものを読み漁り、BTS UNIVERSE STORY(これはよくわかんなかった)をプレイ、MVを視聴。ないたないた。ぼくは、ないた。なみだが、いっぱい。

花様年華で満身創痍となったメンタル救出のためにブログを書こうと思った。吐き出さなければ…。と、書き始めたのが今から約半年前。夏だったはずが冬になってらぁ…。

 

 

 

ここから先はネタバレおよび自己解釈を含むので苦手な方はすぐにこの画面を消し、推しを見てください。また、たくさん考察ブログがあるかと思いますが、わたしは他の方の考察を一切読まず完全に自己解釈のため違う部分も大いにあると思います。ド新規ひねくれスケベ素人解釈イモ文章なんぞ読みたくない!という方もすぐにこの画面を消し、推しを見てください。あなたの推しはとってもかわいいです。あなたの推しを教えてください、SPEAK YOURSELF。









 

 

 

 

学校三部作は公式ではBUに含まれていないけどBUに繋がるシーンが出てきたりするからいつかそれも書きたい。これってもしや…?と思うところがいくつかあった。花様年華の記事を書き始めて半年以上経ってるから学校三部作はまぁ…数年以内に…?書けたらいいですね…。今回は花様年華THE NOTES 1(小説のみ)が中心。早くMV照らし合わせ考察記事を書きたい。

タイムラインでまとめてくれている人がいるから時系列がわからなくなったら小説を開き直したり、わたしのアマチュア記事を読むよりここを見た方が早いと思う。MVとかツイート等の関連するページにも飛べるからわかりやすい。

bucontentgui.de

 

 

 

 

ざっくり登場人物

ソクジン(高校2年生)
父親に“良い子”であることを強いられてきた。そしてその父親や先生の期待に応えたいという思いが強い。転校してきた今の学校で6人と出会うが、“良い子”そして“良い人”でいなければならないことに囚われ、裏切り行為をしてしまう。それにより7人はバラバラとなる。

ユンギ(高校2年生)
火事で母親を亡くす。それからはピアノを弾いていた母親の影響でピアノを心の拠り所とし、音楽制作をしている。あることがきっかけで学校を退学になり、否定的な父親に家を追い出され荒んだ生活を送っている。人と深い関わりを持つことを恐れている。

ナムジュン(高校1年生)
貧乏な家庭で育った。家族を養うために中学からアルバイトをしていた。貧しさから学校を退学し引っ越してしまう。病気の父親に「おまえだけでも生きろ」と言われ父親を置いて学生時代を過ごした場所に戻り、コンテナで暮らす。アルバイト中に友人を死なせてしまったというトラウマを抱えている。

ホソク(高校1年生)
孤児院育ち。幼い頃に母親と行った遊園地で捨てられたことが大きな心の傷となっているが、もう一度母親と暮らすことを夢見ている。場所や時間に関係なく眠りについてしまうナルコレプシーという病を患っていて、突然倒れ入院することも。

ジミン(中学3年生)
幼い頃に迷子になったプルコッ樹木園で何かを目撃したことがトラウマとなり、発作を起こすようになる。転校を繰り返し6人のいる学校に通っていたが発作を起こしてからはずっと精神病棟へ入院させられている。

テヒョン(中学3年生)
父親の暴力が原因で母親が出て行ってしまう。それでも父親の暴力がなくなることはなく、自分と姉が暴力を振るわれ続ける。父親、姉、犬と暮らしている。よく街の壁にグラフィティをして警察に補導されている。

ジョングク(中学1年生)
父親が出ていき、母親と暮らしていたが母親も再婚をして新しい父親と兄ができる。しかし、そこに居場所はなく空気のように扱われる。クラスメイトとは付き合わず、6人の兄たちと出会い家族のような存在となる。

イカれたおたくだから7人の紹介を書くだけでゾクゾクした。自家発電。みんなそれぞれ圧とかトラウマを抱えてるんだけど、共通して“毒親”というところに闇の伏線の気配を感じる。漫画とか小説に出てくる毒親系の物語って子供がどうにか折り合いをつけて生きていくというか、親を許して妥協して生きていく…みたいなのが多いけど花様年華では(成功の世界線)7人という新しい家族を作る選択肢がある。成功の判定基準はそれぞれ違うにしろそういう選択肢がある。

ここからは花様年華THE NOTES 1(小説)をざっくり。端折ってる日もあれば端折ってる内容もあるのでさっきのリンクからタイムラインを見てね。小説部分は太字。日付は小説順の通りだから前後しててややこしいかも。日付は同じだけど、起きていることが違うのはループした世界線だからさらにややこしい。…ファイティン!(諦め)

 

 

09.10.10 ソクジン
「行こう、逃げなくちゃ」友達の手を掴み大人たちから逃げた。「パパが一週間帰ってこない、ママはずっと泣いてる。昨日家に来て、ずっとインターフォンを押してパパの名前を呼んでいた人たちだと思う」と友達が涙ぐみながら言ったが、僕は泣くなとしか言えなかった。日が暮れて2時間くらい過ぎ、21時くらいだったと思う。「とりあえず僕の家に行こう」「僕を連れて行ったらソクジンのパパとママに怒られる」「こっそり入れば大丈夫、怒られたらそれまでだ」帰ると母はソファーに座っていた。「どこに行っていたの?学校から電話があったわよ」と母は言った。「ごめんなさい」とだけ言った。「大丈夫。パパは部屋に入ってこない」と言い終わる内に父が部屋に入ってきた。父は「君を連れていく人が来た」と友達に言った。その人は追いかけてた大人の1人だった。僕は「連れて行かないで、あの人は悪い人だから」と友達の前に立ちはだかったが父は見下ろすだけで動かなかった。父は僕の肩を強く掴んだ。父は表情もなく「ソクジン、いい子にならなきゃな」と言った。「ソクジン」僕は友達が呼ぶ声に顔を向けた。大人から逃げてきた友達の顔は涙にまみれていたが、父がドアを閉めた。僕はもうこんなことしないと謝った。次の日、先生は友達が転校したと言った。
もうこの頃からソクジンに対する“良い子でなければならない”という圧がすごいし母親はソクジンに無関心。中学生の息子が学校を抜け出して21時過ぎに帰ってきたら母親だったら心配もするし怒ると思う。借金取りに追われている友達はその後どうなったのか…

10.07.23 ホソク
授業中、数字を4まで数えた時、母に捨てられた日のことを思い出した。誰かが名前を呼んだ気がした。「ホソク」先生だった。先生に促されまた5、6と数え始めると、また母の幻影が現れた。初めて来た遊園地でチョコバーを渡され「10まで数えてから目を開けて」と言う母。7、8、9、そこで止まってしまい、それ以上は数えられず倒れてしまった。10まで数えてしまうと母が永遠に名前を呼んでくれない気がした。
たぶんだけどホソクは10まで数えられる。でも数えると母親に捨てられたということを認めてしまうから数えたくないっていうことなんだろうか。かなし。おそらく数字を数えるというのがホソクが倒れるトリガー。数を最後まで数えられない=幼少期から抜け出せないという比喩だったりする?

10.12.29 テヒョン
靴を脱ぎ、かばんを放り投げ、部屋に駆け込んだ。いつ以来なのか、どこに行っていたのか、そんなことは考える間もなく父の胸に飛び掛かった。罵声が先か、殴られたのが先か、酒の匂いと無精髭、父だったが父ではなかった。両足が浮いて、あまりの恐怖に涙も出なかった。その瞬間壁に頭を強くぶつけ目の前が真っ暗になった。
両足が宙に浮いて、と書いてあるんだけど父親どんだけ怪力?“いつ以来なのか”ということは父親はテヒョンとお姉ちゃん残して消えていたってことだろうか。帰ってきたと思ったら酒浸りってどうしようもない父親だな。

11.04.06 ジミン
遠足だったが両親は忙しかった。しかし花の写生大会で先生に褒められ気分が良くなり、両親が来なくても1人で帰れると思った。帰宅途中、雨が降り出す。周りには友達も母親たちもいない。プルコッ樹木園の裏門にたどり着く。
遠足に来てくれることもなく、親から十分な愛情を与えられていないのがやんわり書かれてる。両親が来ないことに寂しさは感じるけど先生に褒められて“両手でリュックの紐をぎゅっと握り堂々と歩いた”というのが安易に想像できるかわいいジミンちゃん。

12.07.21 ソクジン
父は常に忙しく母は僕に目をかけなかった。両親は「言われたことだけをしろ、それ以外は何もするな」と言う。それができない時は沈黙で叱った。最近母が亡くなり父は「泣くな」と言い、父は泣かず、僕も必死に堪えたがうまくできなかった。母方の祖母がいるアメリカに行くことになったが父は見送りには来なかった。
目をかけてくれなかった母親でも亡くなったら泣いてしまうんだろうか。自分に無関心な母親との良い思い出はあったのだろうか。“良い子”であることを強要してくる父親が“いなくなった”としたらソクジンはどう思うのだろう。きっとソクジンなりに“良い子”になろうとしたんだろうけど両親は自分のことを気にかけてくれていない、ましてはアメリカに行かせるなんてさ~。報われないよな~。

16.06.21 ナムジュン
決められた時間内にマンションの4つ棟にチラシを全て貼らなければならない。中学生は使わないという社長をやっとの思いで説得し、ようやく採用されたバイト。今日中に貼り終わらなければクビになってしまう。病気の父のため、滞納している電気代などを支払うためにクビになるわけにはならなかった。
外ではバスケをして遊んでいる子供たちがいるのに、同じくまだ子供の、まだ中学生の自分は家族のために働いているという状況が見てて苦しい。アメリカに行くソクジンとは真逆の生活環。

16.09.19 ユンギ
家が火事になった。夏の終わり、秋の始まりで空は青く空気は乾いていた。炎そのものになった家を見て立ち尽くしていた。ふと思い出したのは母のことだった。誰かが「中に誰かいるの?」と聞いたが俺は「誰もいません」と答えた。すると近所のおばさんが「何言ってるの、お母さんはどこにいるの」と聞いてきた。それでも「誰もいません」自分で何を言っているのかわからなかった。
ここではこの火事でユンギの母親が亡くなった描写はないけど「誰もいません」が強調されているあたり、想像が膨らむわね(誰)。「何言ってるの」って言うおばさん何者?家にまだユンギの母親がいること知ってるような口ぶり。何らかの原因で火事になってしまったが、その“何らか”が母親が原因なのか、ユンギが原因なのか。それともユンギがかわいすぎて自分の子供にしようと近所のおばさんが家に火つけた?(ありえない話はやめてください)。母親がユンギと心中しようとしたがユンギだけ逃げてきた(母親を見捨てた)、どちらかがどちらかを殺そうとしたとか。想像膨らむ~!!みんなどう思う?わたしはユンギが母親を見捨てたに一票!!

17.09.11 ジョングク
生きるのが辛く、世の中の重さに耐えられないという父は僕と母親を置いて出て行ってしまった。父にとって辛くても耐え抜く理由にはなれなかった。母は父を「弱い、無能」と責めた。父にもらったバースデーカードを読み返す。7歳になった冬、10日待ったがバースデーカードは届かなかった。屋根裏にある部屋から階段を下りて扉を開こうとするが扉の向こうから伝わる雰囲気を察し、入れなかった。
父親に捨てられ、母親と2人になるけどその母親は新しい家族を作る。子供ながらにここには自分の居場所がないと実感するのって酷だよなあ。ソクジンの親のように何かを強要されることも、テヒョンのように暴力を振るわれるわけでもなく“空気として扱われる”、“いなくてもいい存在”として扱われて、子供にとってはこの構ってもらえない状況が一番きついと思う。しかも7歳になった誕生日よ。わたしが7歳の頃なんて鼻水たらして走り回ってただけだってのに。

19.03.02 ソクジン
父に連れられて入った校長室からは湿っぽい匂いがした。アメリカから戻って10日目、学校制度が違うため1つ下の学年に編入すると聞いたのは昨日だった。「学校は危険なところです。規制が必要です」校長はまじまじと僕を見た。「ソクジン君はそう思いませんか」と急に聞かれもじもじしていると父は僕の肩を強く掴んだ。「頑張ってくれると信じています。必ず私に話してください。ソクジン君はいい生徒にならなければね」と校長はしつこく目を合わせようとしてきた。父はさらに強く手に力を入れ、肩の骨が砕けるような苦痛の中、「…はい」とかろうじて返事をするが顔は上げられなかった。
ここだけ聞くとよくわからない。何を頑張ってくれると信じているのか?学生だからやっぱり勉強?部活?「必ず話してください」の意味のわからない。父親からの行動から察するに校長の方が父親より立場が上ってことなのかな。弱みか何かを握られているのか逆らうとよくないことがわかる。父親にとって“良い子”でなければならないから断れるはずもないんだろうけどこれが後々仇となる。

19.03.12 ジミン
入退院を繰り返し、家の近くにはもう通える学校はなかった。学期が始まって数日過ぎたがなかなか馴染めずクラスメイトからは「どうしてこの学校に来たんだ?」と聞かれたが聞こえないフリをした。校内ボランティアで掃除をした教室に向かった。誰もいないと思ったが話し声が聞こえ、引き返そうとするが同じ学年のテヒョンに話しかけられ、気付けば椅子に座っていた。一緒に掃除をした7人が集まり、音楽を聴いたりふざけたり、まるで昔からそうしてきたように自然に過ごした。
クオズ(大泣)ここは説明って感じ。ただ引っかかるのは“入退院を繰り返し、家の近くには通える学校がなかった”というところ。別に退院したら戻ればいいだけだと思うけど何かしらの体裁を守っているのでしょう。一緒に掃除した7人っていうのは遅刻して怒られた7人なんだけど、“良い子”でいなければならないソクジンがいるのが不自然。怖くてかろうじて返事するくらいの圧をかけてくる父親がいるのに遅刻なんてするわけなくない?校長と父親がそう仕向けた?それかここからもうループが始まっていてわざと6人に近付いた?でもそうなると話の流れが…混乱するね~!!たのし!!

19.06.12 ジョングク
7人で海を見に行く。ホソク兄さんが岩を見に行こうと言った。その岩の上に乗り海に向かって夢を叫ぶと叶うという伝説があるらしい。しかしその場所までは遠く、ユンギ兄さんは「俺は行かない。叶えたい夢もない」と言ったが、テヒョン兄さんの「俺は行く」という言葉で行くことになった。僕は兄さんたちに夢について聞いたことがあった。ソクジン兄さんは「いい人になりたい」、ユンギ兄さんは「夢なんかなくていい」と言った。ホソク兄さんは「幸せになりたい」、自分も含め誰もこれといった夢を持っていなかった。岩に向かう途中、ユンギ兄さんが僕に「それやるなよ」と言う。兄さんとはあまり話したことがなかったし自分に話しかけられたとも思わなかった。「こんな風になる」と言いながら見せたユンギ兄さんの爪は噛んでできた傷があった。何も言えず慌てて自分の手を隠した。幼い頃にカッターで指を切ってしまったことがある。何針か縫うほどの怪我で病院で母は大袈裟に振舞ったが、家に帰ると薬を塗ってくれることはなかった。でも不満はなかった。ようやく岩がある場所にたどり着くが、岩はどこにも無い。その場所には高級リゾートができる予定で眺望の邪魔になるという理由から岩は爆破されていた。兄さんたちは「夢なんかないし」と言っていたが急に気が抜けた。リゾート開発のための工事の音で7人の声はかき消されたが、どこにも届かない言葉を海に向かって叫んだ。工事の音が止まり、みんな慌てて口をつぐんだ。最後に聞こえたのはソクジン兄さんの「…してください」だった。一斉に口をつぐんだのが面白くからかいあった。ソクジン兄さんの「ここで写真を撮ろう」という言葉で海を背景に7人で写真を撮った。「兄さん、写真もらってもいいですか」ソクジン兄さんは6月12日と書き「おまえがさっき叫んだ夢、きっと叶うよ」と言いながら写真をくれた。
海に行く、写真を撮る、のは物語の中でも重要な出来事だと思う。兄さんたちともうまく馴染めず、ここも自分の居場所でないと感じているジョングクが本当にさ…。空気として扱われていたことに慣れすぎてもはや自ら空気になろうとしてる。というか空気を読みすぎてる。もっと声出してこ!!!カッターで怪我をしてしまった時に病院で母親に大袈裟に心配されたことで“怪我をすれば心配してもらえるんだ!”という歪んだ概念が爆誕する。となると、爪を噛んで自分を傷つけていたから心配してもらえた!爪噛んでてよかった!になるじゃん。いい感じに歪んでる(やめな)。そしてソクジンの「…してください」はなんだろう。“みんなを助けてください”だったらもうループ始まってんのよね。あなたはいつのソクジン??ジョングクが叫んだ言葉が本当に聞こえていたのか、それとも“知っていた”のか…?

19.06.25 ソクジン
7人で集まる今は使われていない空き教室に行ったが、珍しく誰もいなかった。教室に入り、ふと植木鉢を見るとホソクの文字があり、にっこり笑みがこぼれた。今まで気付かなかったが教室を見渡すと壁や天井、窓枠にまで落書きで埋め尽くされていた。初恋の相手の名前や日付、はっきり読めなくなった数々の名前。父の母校ということもあり父の名前がないか気になった。数人の名前が書かれた中に父親の名前もあった。その下には“全てはここから始まった”と書いてあった。
わたしがソクジンだったら父親マジで何?今あんな感じなのに名前とか書いちゃって“全てはここから始まった”なんて学生時代は厨二病だったわけ?ウケる。ってなると思うんだけど心が清いソクジンくんはそんなことは思いません。“全てはここから始まった”ってなんか匂うね!何かを匂わせてるけどまだ何の匂いかわかんないね!植木鉢に書いてあるホソクの名前見つけてにっこりするニコ・ソクジンかわいっ!(?)追記:ホソクの植木鉢(通称:希望鉢)ってなんか聞き覚えあるな~と思ったみなさん。そうです。COLLECTION BY BTSでホソクが植木鉢を監修していました。この植木鉢がループする時にポートキーの役割をしているとかではないし、ただのにっこり微笑みエピソードでしかないと思うんだけど…おたくの考えすぎこじ付け病とわかっていてもやっぱり終わってなかったんだ花様年華…とゾッとした。

20.03.20 テヒョン
空き教室(俺たちの教室)の前に立っているナムジュン兄さんを見つけた。驚かせるつもりで静かに近づいた時に聞こえたのは「校長先生!」と言うソクジン兄さんの声だった。俺たちの教室で校長先生とソクジン兄さんは何を話しているのか。続いて聞こえたのはユンギ兄さんと自分の名前だった。それを聞いたナムジュン兄さんが驚いて息を吸い込むのが見えた。その気配に気付いたソクジン兄さんが教室のドアを開けた。その手には電話が握られていて驚きと戸惑いの表情だった。ソクジン兄さんが何かを言おうと口を開くがそれを遮るようにナムジュン兄さんが「大丈夫です、兄さんがそう言うからには理由があるんでしょう」と言った。授業をサボったこと、他の生徒たちと喧嘩したこと、俺たちの教室で何をしているか全部を校長に報告していたのにナムジュン兄さんは「大丈夫」と言った。しかし頭の良いナムジュン兄さんがそう言うのなら大丈夫だろう、きっと理由があるはず。2人が話していたことは誰にも言わないつもりだった。
7人が出会って1年くらいしか経ってないと思うんだけど“信頼しあっている”というのがわかるシーン。学年も生活環境も違うし一見合わなさそうな7人だけど心のどこかが欠けているからこそ惹き合うというか。青春だよね。儚くて泣ける。校長にチクるソクジンに対してマジかよって思うけどナムジュンが大丈夫と言うなら大丈夫だろうになるのはなぜ?普通だったら信じてたのに何チクってんだよ!って思うだろうに。

20.05.15 ナムジュン
2週間前に引っ越しが決まった。父の合併症は自分が手に負えるものではなく、近所の人たちの善意とバイト代だけでは持ち堪えられなかった。この空き教室に来るのも最後。紙にあれこれ書き殴った。“生き残らなければならない”と書いた時、鉛筆の芯が折れた。その紙を丸めポケットに入れ、そのまま出ていこうとしたが窓に息を吹きかけ数文字残した。何も言わなくても全て伝わると思う。“また会おう”約束というよりは願いだった。
6人には何も言わずナムジュンは退学してしまう。“お金がない”という理由で、仕方ないことといえば仕方ないことかもしれないけどナムジュンに頼りすぎでは?6人と違うのは親が放任しているわけでも暴力を振るとかでもない。母親は仕事を辞め、父親は病気であからさまな毒親ではないということ。肉体的苦痛を与えないとはいえ経済的な面でまだ学生の息子に完全に頼っているというのがかなり無理。ナムジュン偉いよ。

20.06.25 ジョングク
2週間前のあの日、保護者参観日だった。教室にいるのが嫌で空き教室に行くとユンギ兄さんがいた。兄さんはずっとピアノを弾いていた。机を並べ寝たふりをしながら兄さんのピアノの音を聴いていた。教室のドアが開く音と同時にピアノの音が止んだ。僕は殴られ倒れてしまった。先生からの暴言に耐えていたがその声が止まり、顔を上げるとユンギ兄さんが先生を押しのけ自分の前に立ちはだかっていた。次の日、ユンギ兄さんは学校に来なかった。少し経ってユンギ兄さんは退学になったと聞いた。
ジョングクの中で、海に行った日よりも強烈な概念がここで生まれる。“僕を庇ってくれた!守ってくれた!”。爪を噛むという共通点、そしてその行為をやめろと言ってくれた初めての存在。いなくてもいい存在として生きてきたジョングクからしたらそりゃあ嬉しい。教室に行ったことでユンギも怒られて最終的に退学になるけどジョングクからしたら正直そんなことはどうでもよくて、仲良くなれた!っていう気持ちが強いと思う。でもなぜ普段使われていない空き教室に先生が来たのか。

20.06.25 ユンギ
葬儀が終わったあと火事で焼けた家に1人で行った。母親の部屋があった所にはかろうじて形だけを残して燃えてしまったピアノが残っていた。あれから4年が過ぎていた。父から小遣いをもらい、食事をし、時には叱られる。家では息を殺して静かに生活した。歯向かったりひねくれたりすることはあっても父を捨て、家を出て自由を実践する勇気がなかった。学校へ行かなくなり2週間が経ち退学処分となったと聞いた。
母親が亡くなった後、父親と暮らしていたけど息を殺さなければいけないほど窮屈な生活に生きづらさを感じているユンギ。でも父親からお小遣いもらって生活してるし、正直この時点ではユンギについてはひねくれるほどの家庭環境ではないと思う。ただの反抗期って感じ。母親が極・毒親だったのか?毒親の母親を火事で殺した(見捨てた)ことがトリガーになってそこまで人格歪んだの?(失礼)退学になったことに対する怒りや虚無も、ジョングクを守ってやった!という描写もないし「僕のせいで…」ってなってるジョングクが完全に片思いなのかわいい。

20.07.17 ソクジン
あの日、空き教室に誰もいないと思った。校長は僕が6人をかくまっていると疑い、いい生徒ではないと父に話すかもしれないと言った。何か言わずにはいられず空き教室のことを話した。誰もいないと思った。しかしその時教室にはユンギとジョングクがいて、ユンギは退学処分を受ける事態にまでなってしまった。
ユンギとジョングクが先生にボコられたのも、ユンギが退学になった理由もソクジンによる裏切り行為だったことがわかる。ナムジュンはもう引っ越してるしテヒョンはナムジュンを信じてソクジンが校長にチクってたことを誰にも言ってないから、ユンギが退学になった理由は誰も知らない。なぜ校長はこんなことさせる?学校の問題児はどっか隅に追いやって(隠して)、学校のイメージを落とさせないっていうのがごくせん的ストーリーじゃない?(?)さっさと退学!悪い奴は排除!って感じなのかな。そもそもアメリカ帰りの“優等生”のソクジンが不良たちと関わるのはOKなの?“優等生”だからスパイとしても優秀だと思ったのか?花様年華、この違和感が楽しいよね。

21.12.17 ナムジュン
いくつかの都市を転々とした。転々とする中で荷物は減っていき、住む場所にこだわっている場合ではなかった。条件は1つ、2つ揃えば動いた。1つは父の病院、2つは高校を卒業していない自分を雇ってくれる仕事先。そしてたどり着いた村で2つ年下の“テヒョン”と競争をするようにアルバイトをした。“テヒョンは”本名ではないがバカっぽく笑うところとかが似ていて会うたびにテヒョンを思い出した。ある雪の日、“テヒョン”は「頼みがある」と言ったが、ちょうど母からの電話が鳴り“テヒョン”の頼みを遮った。父が1人で出掛け、外で転んで病院に連れて行かなければならないと言った。その翌日“テヒョン”が配達中の事故で亡くなったと聞いた。雪が降る道路で遺体発見まで3時間以上放置されていたらしい。“テヒョン”の事故現場を通った。その道路には塩化カルシウムが散らばっていた。その日に配達に行っていたら死んでいたのは“テヒョン”ではなく俺だったかもしれない。配達した先でドアが閉まる直前「雪の日に危険なのは雪ではなく、落ち葉と塩化カルシウムなんです。踏んだらすぐに滑るんですよ。きっとそれを踏んで…」という話が聞こえた。“テヒョン”が亡くなったことを知った日、警察はヘルメットを被っていなかったし運転も未熟だったので“テヒョン”にも落ち度があると言っていた。しかし“テヒョン”の事故が起きた場所に落ち葉と塩化カルシウムを撒いたのは自分だった。悪気はなく善意だった、というか本当は配達に行くはずだった自分が滑らないように撒いたものだった。父が転び病院に連れて行った帰り「ナムジュン行け、おまえだけでも生きろ」と言った。
自分が配達に行っていたら自分が死んでいたかもしれないという安堵と、自分が行っていれば“テヒョン”は死ななかったという罪悪感で心が欠けるのが痛いほどわかるし、ナムジュンがその子を“テヒョン”として見ていることもあってわたしはここで爆泣きした。今読んでもしっかりきつい。わたしの地元でも雪が降ったり地面が凍った日に塩カルを撒くことがあったんだけど、本当に滑る。会社の前に撒いた塩カルを踏んで転んだお客さんや歩行者が怒鳴りつけてくることもあったし実際にこういう事故はありそう。ちなみに塩カルは滑り止めではなく融雪剤の役割。ナムジュンがした行為は犯罪になるのだろうか。ナムジュンはバイクを壊してるし(破壊神…)、塩カルを撒いたことより故障したバイクが原因で事故に遭ったとするとわりと有罪よりの有罪な気がするけど。まあ塩カルを撒いたこともバイクを壊したことももちろん悪気があったわけではないし“テヒョン”が死んだのは必ずしもそれが原因とは限らない、“テヒョン”はヘルメットをかぶっていなかったしスクーターの運転も慣れていなかった。こんなでかい問題抱えて生きるの不可能じゃない?そのあと家族を置いてナムジュンは学生時代を過ごした場所に1人で戻り“生き残らなければならない”、ってなるのが見てて心が痛い。たぶんていうか絶対立ち直れてないし安堵と罪悪感、家族のために働いている現状があれば普通頭おかしくなる。ナムジュンの親、子どもに背負わせすぎでしょうよ。弟何してんだ働け。

22.04.07 ユンギ
高校を退学となってからは酒浸りの荒んだ生活をしていた。酔っ払いふらふらと歩いているとどこからかピアノの音が聞こえた。鍵盤を殴るような音を聞き、子どもの頃を思い出した。気が付くと楽器屋に走っていた。誰にも関わりたくない、誰かの孤独を埋めることも守ることもできない、傷つけたくないし傷つけられたくない。窓が割れた楽器屋でピアノの前に座っていたのはジョングクだった。高校を辞めてから初めて見たがすぐにわかった。話しかけず去ろうとしたが間違えた音を直してやった。
未成年飲酒!犯罪です!ていうかなんで酒浸っとんねん。傷つきたくない、傷つけられたくない、一人でいた方がマシとは言うもののジョングクを見つけて話しかけてしまう。しかもしばらく会っていなくてもすぐにジョングクってわかる。逆張りメンヘラでかわいいユンギちん(やめとけ)。ジョングクはユンギを思ってピアノ撫でてんのに中途半端なことするんじゃないよ。いくらクズのユンギでもジョングクの中ではかなり特別な存在になっちゃってるんだから(やめな)。花様年華のユンギ、クズ×絶望×メンヘラでわたし的にかなり好き。もっとクズになって!?鍵盤を殴るような音を聞いて幼少を思い出すということは母親のことか?

22.04.11 ソクジン
ガソリンスタンドにある交差点にたどり着き、そこでバイトをするナムジュンの姿を見つけた。何をするべきかわかっているが怖くないわけではない。全ての不幸を終わらせることができるのか、度重なる失敗は成功できない、諦めろという意味かもしれない。6人の顔を思い出し、車線変更をしてナムジュンが働いているスタンドに入った。車の窓を開け「久しぶり」。
花様年華のメイン、ソクジンループの起点の日。ここで初めてループ匂わせ描写があるけどこの日に来るまでソクジンは何回もループしては失敗を繰り返している。ソクジンは6人のバッドエンドを何回も見てるだろうによくここまで頑張ったね…。このソクジンは一体何回ループして、どこの未来まで進むことができたのだろうか…。

20.04.11 ナムジュン
客がゴミを捨てたら片付けなくてはならない、紙幣を投げたら拾わなくてはならない、暴言を吐かれたら聞かなければならない。客が投げた紙幣を拾おうと視線を落とすと、代わりに拾った人がいた。ソクジン兄さんだった。俺の卑怯さ、惨めさ、貧しさ、境遇を兄さんが知らないはずがなかったが赤裸々に見せたくなかった。客はしらけたようにぶつぶつ言いながら出ていった。
セーフ!きっとソクジンが代わりに拾ってくれていなければどうなっていたか。きっと客ボコって拘置所にぶち込まれていただろう!そうに違いない!とういうことでこれは成功ルート。ナムジュンとソクジンって環境が真逆なんだよね。どれだけ嫌な思いをしても貧困ゆえにそこで働かなくちゃいけないナムジュンのところに、自分の車で「久しぶり」ってソクジンが行くわけだから一歩間違うと亀裂が入ると思う。ナムジュンも赤裸々に見せたくなかったって言ってるし紙一重だ。

22.04.11 ジョングク
すべてが嫌になりふらふらと歩いた。道で出くわした不良たちにわざとぶつかりボコボコに殴られた。殴られながら笑うともっと殴られた。殴られたあと継父や血の繋がらない兄、母、親戚を思い出したがその人たちにとって僕は何者でもないという振る舞いだった。工事中の建物、屋上の欄干をつたい両手を広げて歩いた。見渡した世界はネオンライトと車のクラクションの音、足元には暗闇が広がり全身を包むように迫ってきた。体を傾けた時、電話が鳴った。ユンギ兄さんだった。
わざと不良にぶつかって殴られるというのも自傷行為に近いのかな。こうやってボコボコになればもしかしたら兄さんたち(特にユンギ)が助けにきてくれるかもしれない、指を切った時のように母親が心配してくれるかもしれないみたいな期待もあったのかもしれない。屋上に上がって飛び降りて死のう!というはっきりした意思があるようにも思えない。飛び降りたら何か変わるかな?暗闇に寝転がってみようかな?みたいな軽い気持ちだと思う。その時良くも悪くも電話が鳴る、しかもユンギから。ボコボコにされた時に駆けつけて助けてくれなかったとしても、屋上で両手拡げてる時にタイミングよく電話くりゃ“飛び降りなくていい理由”になるし、“やっぱりヒョンが助けてくれた!”の感情になるわいな…。経緯はどうであれ、ジョングクが飛び降り自殺するのを回避したから今のところはこれも成功ルート。いや成功であれ。

22.04.11 ユンギ
少し遅れてついてくるジョングクを気にしながらコンテナに向かっていた。ホソクからナムジュンとテヒョンと会うから来いと連絡してきた。コンテのドアを開けると本当に来ると思わなかったのかホソクは少し驚いた表情をしたが後ろのジョングクに気付き、万感が迫る表情で近付いてきた。ジョングクは切れた唇を隠すように顔を背けた。少し経ってナムジュンがテヒョンを連れてきた。ソクジン兄さんとジミンはどうしているだろうかと、らしくないことを考えた。ドアの外を眺め、理由のない平穏さに不安が押し寄せた。
ユンギの後ろをちょこちょこついていくジョングク、後ろのジョングクを気にしながら歩くユンギ、ヤンコチってメチャメチャかわいい。飛び降りようとしていたのを知ってか知らずかユンギに助けられてよかったねジョングク。ユンギも誰とも関わりたくないと言いつつコンテナに向かうのかわいい。そりゃホソクもびっくりするよね。でも個人的にはもっとクズ全振りしてほしい。

22.04.11 ソクジン
コンテナからは灯りが漏れていた。ホソクを筆頭にユンギとジョングク、テヒョンとナムジュンが入っていった。ここからが始まりだ、まだ時期ではない。みんなで一緒に会える日が来るはずだ。そして車を走らせた。
ここではっきりユンギ×ジョングク、ナムジュン×テヒョンのペアがわかる気がする。ソクジンがみんなコンテナに入るのを見て今回のループは成功した、ということもわかる。みんな生きてるもんね。コンテナのドアの外を眺めるユンギ、少し離れたところからコンテナを見守るソクジン。なんかこういうの鳥肌立たない?これ書いてても小説読み返してもゾッ…ってなった。ていうかジミンは!!!??

22.4.28 ナムジュン
テヒョンに何があったのか話してくれと言わないのは、テヒョンから打ち明けてくれるのを待とうと思っていたからだった。しかし、自分にその悩みを聞く資格があるのだろうかと考えていた。兄さんヅラをしていても友達が本当に辛い時にそばで守ってやれない。テヒョンを見ると村のこと、「頼みがある」と言った友達を思い出した。テヒョンは悪夢を見ているようだった。「ユンギ兄さんが死に、ジョングクが飛び降り、ナムジュン兄さんは喧嘩に巻き込まれた」と言った。夢を見ていたがまるでそれが現実で今が夢のようだとも言った。「兄さんはどこにも行かないでください」と言ったが“テヒョン”との出来事を思い出し、何も言えなかった。
テヒョンが見た夢が本当の世界線、つまりループ失敗バッドエンド。ソクジンがループしていなければナムジュンは客と喧嘩して拘置所行きだし、ユンギがジョングクに電話をしなければ不漁にボコられたあと飛び降り自殺してたし、ユンギはジョングクが助けに来ないと焼身自殺してた。こんな夢見たら5日は落ち込む。正夢とも思える予知夢をなぜテヒョンが見たのか?楽しくなってきたね。

22.05.02 ソクジン
今頃ユンギは酒に酔ったままライターをカタカタいじり、もう片方の手では携帯を握り自分が生きるべき理由について考えているかもしれない。ユンギを救うのは一筋縄ではいかなかった。ユンギが自殺を図る場所、時間は毎回変わり苦戦した。ナムジュンが喧嘩に巻き込まれたのはガソリンスタンドに来た礼儀の無い客のせいだった。ホソクが階段から落ちたのは母親と見間違えた女性がいたからだった。でもユンギの場合は相手も状況もなく、全ての変数はユンギの心の中にあった。何度繰り返してもユンギを救えずいくら努力しても手だてが見つからなかった。希望が現れたのはその時だった。鳥が1羽、ユンギの作業室に飛んできた。鳥は割れたガラス窓を通って飛んできた。ユンギはガソリンの匂いが充満した作業室の真ん中でライターを持って立っていた。僕がユンギを助けようとして作業室に駆け込む寸前、鳥が何かにぶつかり床に落ちた。羽根をばたつかせて出口を探しているような鳥をユンギは見下ろしていたが表情は見えなかった。その鳥の姿を見てユンギはライターを持っていた手をおろし、その場にしゃがみ込んだ。その日の夜、ユンギの作業室に入ると鳥は怯えていたがよく見るとパンくずと水が置いてあった。ユンギが思い留まったのは小さな鳥のためだった。ユンギの心の変数が原因だとしたら、それを1つ引き出せばいいと考えた。ユンギが自分自身を止める理由、分かち合える人、ジョングクだった。7人で岩を見に行った日、ジョングクはなぜユンギに聞いたのだろうか。ジミンのように聞き上手でもナムジュンのように頼りになるわけでもホソクのように明るいわけでもないのに。ジョングクは学校でも家でも1人だったのでユンギの所に向かわせるのは難しくなかった。いつだったかジョングクがユンギを見限り、ユンギが火の中に身を投げたこともあった。今頃ユンギはモーテルに向かっているだろう。僕にできることはそこにジョングクを向かわせることだった。
ここでわかるのはソクジンがユンギを助けるために何度もループしていることと、ユンギへの人望がないということ(やめたれ)。ジョングクは何で他の兄さんたちではなくユンギに懐くんだ?ってなってるのおもろい。ユンギがその瞬間の死なない理由になったのは迷い込んできた鳥が理由だし、それでも死のうとするから死なない理由になりえるジョングクを向かわせるっていうのが何度もループしてるような描写があるからこそ毎回ソクジンが当て馬で見てて切ない。「いつだったか…」というのも失敗した世界線の話だろうし。しかもその“いつだったか…”はユンギがジョングクに見限られたからなのがおもろい(こら)。花様年華のヤンコチって常に情緒不安定でかわいい。逆張りメンヘラのユンギちん。素直になりな~。ユンギに関しては生きる理由というよりは死なない理由の方がしっくりくる。

22.05.02 ユンギ
火のついたシーツは一瞬で燃え上がり、耐え難い熱気、つんとするカビの匂い、湧き上がる物理的な苦痛の中で父親のことを思い出していた。誰かが名前を呼ぶ声がしたが顔を上げず、動く力もなく、息もできなかった。ジョングクだった。怒っているだろう、たぶん俺のために悲しんでいるだろう。顔を上げた最後の風景は汚い部屋で揺らめく炎、そしてジョングクの歪んだ顔だった。
ひとつ前のソクジンと同じ日付だけどたぶんループして世界線が違う。一度は迷い込んできた鳥で命を繋ぎとめたものの、それでは根本的なユンギの自殺回避にはならなくてジョングクを引っ張り出してきてる。“一人でいるほうがマシ”の一匹狼スタイルのユンギだけどジョングクに対して自殺する俺を見て“悲しんでいるだろう”ってなってるのかわいい(やめなって!)。

22.05.02 ジョングク
炎の中にいたユンギ兄さんを発見し、その火の中に飛び込みかろうじて出た言葉は「僕たち、みんなで一緒に海に行くことにしたじゃないですか」それだけだった。
ッカァァァーーーーーーー。ようやくユンギ救出。ジョングクもそうだけどユンギも“危険な目に遭えば助けてくれる”がより濃く出てる気がする。からかってたけどマジで逆張りメンヘラな気がしてならない。こういうのってお互いを大切に思う純粋な気持ちではなくタチの悪い“共依存”に繋がるよね。おかしなこと言ってもいい?もっとやれ。

22.05.10 ホソク
ナルコレプシーは場所を選ばなかった。数字を10まで数えられないということは誰にも打ち明けなかった。倒れた日は母の夢を見た。母とバスに乗ってどこかへ行く夢でとても浮かれていた。ふと「ああ母さんはいなかった」と気付き、我に返ると自分は20歳だった。夢の中で母さんを呼ぶとその声に気付いた母は振り返ろうとしたが、完全に振り返ってしまったら夢から覚めるだろう。「母さん、振り返らないで」と何度も叫んだが母は結局振り返ってしまう。目が合いかけた瞬間、全てが白く変わり目の前には天井の蒼白な蛍光灯が現れた。今日も同じように目覚めた。
笑いや怒り、恐怖など強い感情の動きがあった時にナルコレプシーの症状が起こる場合があるらしい。捨てられて孤児院で育ったという事実があるのに、なぜ僕を捨てたんだという怒り感情ではなく夢の中では楽しく、しかもいつか会いたいというような心情がチラ見えしている。ホソクだけじゃなくて他の6人にも言えることだけど、どこか少し感情が欠如している気がする。それがある種の儚さとも思えるけど…。

20.05.11 ジミン
2週間程前に精神病棟から外科病棟へ移った。精神病棟と違うのは廊下が少し長いこと、廊下の真ん中に休憩室があり、病院内では自由に動くことができた。夜になると病室を抜け出し飛び跳ねてダンスをしてみたり病棟のあちこちを歩き回った。廊下の先にはドアが1つあり、そこには接近禁止という札が貼ってあるわけでもなく、誰かが走ってきて止めたり追い出したりもしなかった。そのドアの先は外。しかしそれ以上は進めなかった。まるで自分にだけ境界線が見えているようだった。精神病棟では時々発作を起こしたがほとんどは言うことを聞き、優しく微笑み、誰も知らない嘘をついた。初めて入院した8歳頃、廊下の先にある鉄の門を掴み「外に出る、ママについていく」と駄々をこねた。今は外へ出ようとも開けてくれと駄々をこねて涙することもしない。しかし世の中には自分と違ってマヌケな人もいる。注射を打たれ、縛られ、ようやく静かになる人たち。少しおとなしくすれば楽になれるのに。自分も最初からこうだったわけではなく「僕治った、もう大丈夫だから迎えに来て」と何日も寝ずに待ったが母は来なかった。プルコッ樹木園で迷い、何かを目撃し倒れたことも、何を見たのかも両親は聞かなかった。たまに外に出ても最後はここに戻ってくることを知っていたから外での出来事はなるべく心に残さないようにしていた。あの時のこと、もう2年近く前のことを思い出した。忘れようとしてもあの頃の記憶が甦った。友達と別れることになってしまったのは下校途中にバス停で発作を起こして倒れてしまったからだ。10年間も封印してきた記憶がせきを切ったように溢れ出し、あの日のことがまるで今目の前で起きているようだった。発作を起こし注射を打たれた。目が覚めて医者に心配そうに聞かれた時は震えながら謝り、謝るから全て忘れさせてほしいと言った。そして次に「何も覚えていません」と笑顔を作った。外科病棟に移されたのはマヌケと喧嘩をしたせいだった。外科病棟の病室は6人部屋で、夜になると悪夢にうなされている声が聞こえた。我慢していたが落ち着かせるように「大丈夫だ、ただの夢だ」と言った。それがホソク兄さんだったということを知ったのは今朝だった。ホソク兄さんは嬉しそうだったが自分は嬉しかったのだろうか。ホソク兄さんは友達がいない自分にも分け隔てなく接してくれたし、わざわざ遠回りをして一緒に帰ってくれた。食事には手を付けずホソク兄さんを病室に残し、一日中病院を歩き回った。他の兄さんたちとジョングクがお見舞いに来たのを知ったのは階段に座っている時だった。夜になり戻るとホソク兄さんは「どこに行っていたんだ」と何事もなかったように聞き、ピザパンをくれた。思わず、長い間精神病棟にいたこと、自分は病人で危ないかもしれないと打ち明けた。兄さんはピザパンを取り上げ「大袈裟に言うのはやめろ、ナルコレプシーがある僕も危ないってことか?」と言ったが何も答えられなかった。
長。改行しろよと思うかもしれませんがわたしは改行があまり好きではありません(?)これでも頑張ってまとめたんだよ。おそらくジミンの親は愛情がないというより“迷惑をかけないで”って感じなのかな。ジミンが幼少の時に見た“何か”と関係しているのか、それが大きな出来事で表沙汰になると両親が困るから病院に閉じ込めている?厄介者扱いみたいな。ジミンの少し怖いのが“誰も知らない嘘をつく”ところ。「おまえらにはわからないだろ」と他人を見下している節があるのかな思ったのと、病弱で色白の小さいかわいい男の子(そこまでは書いてない)なのに他人を“マヌケ”呼ばわりして喧嘩というか殴るところ。なんや兄ちゃんえらい元気やな!って思った。ジミンの怒り顔好きなんだよなあ。あまり大きな声では言えないけどPERSONAの会見で某記者に「なんやこいつ、いてこましたろか」みたいな怒りを露わにしている表情がメチャメチャ好き。

20.05.12
病院の階段ですれ違った顔は確かに母だった。振り返った瞬間エレベーターのドアが開き母の姿が消えた。慌てて非常階段を駆け下り、「母さん!」母は立ち止まり振り返った。もう一段階段を下りる瞬間バランスを崩し倒れそうになった。倒れそうになった時、後ろから手を掴まれ振り返るとジミンが驚いた顔で立っていた。女性は母ではなかった。ジミンがそうしてそこに現れたのか、そんなことまで考えて聞くには頭の中が複雑すぎた。遊園地に1人残された日から10年経った。母親も年を取っただろうし自分が覚えている姿とは変わっているはずだ。そういえば正直言うと母の顔は思い出せない。ジミンは黙ってついてきた。ジミンにここから出たくないのか聞いたがどうしたらいいのかわからないのか、ただもじもじするだけだった。もしかしらたジミンも記憶に囚われているのかもしれない。「ジミン、ここから出よう」
日付でいうとユンギが助かったあとのことだけど、5月2日のソクジンは“ホソクは階段から落ちる”ということを知っていた。ホソクはジミンに手を掴まれたことによって大事には至らなかった。ジミンに助けさせてホソクが倒れなくて済むのでこれはループ成功ルート。ホソクは他人を母親と思い込んで必死で追いかけたのに一瞬どうしてここにジミンがいるんだ?と頭をよぎるのが鋭い。それとも幼少期の記憶と混同してる?もじもじするジミンかわいい。I'm shy~~~。

22.05.15 ジミン
ホソク兄さんが退院して3日が過ぎた。ホソク兄さんがあのドアから出て閉まる時、走れば外に出られる位置に立っていたが床に視線を落とすと、また自分にしか見えない境界線が引かれていた。背中を向けた、いやそうしたかったが誰かが肩をぶつけたことで一度も越えたことがない境界線を越えていた。マヌケが目の前を通り過ぎていった。あの時、マヌケと喧嘩した時に転んでくじいた手首の治りが遅く物理治療を受けるために2階に行ったあとエレベーターを待っていた。9階からなかなかエレベーターが下りてこなかった。「ジミン」階段で上がろうかと考えていた時に名前を呼ばれた気がして振り返ったが窓から差す光で、その人の顔は見えなかった。その人は非常口のドアを開け中に入り、追いかけて非常階段を見ると目の前を誰かが通り過ぎた。「母さん」と叫び非常階段を下りていくホソク兄さんだった。なかなか眠れずスタンドの明かりをつけようとすると誰かが制止した。「みんな一緒に来た」と言うホソク兄さんだった。ホソク兄さんは手を掴みベッドから引っ張り出し、静かに廊下を歩いた。エレベーターにはナムジュン兄さんとソクジン兄さんが乗っていた。1階の休憩室ではテヒョンとジョングクがいて、少し離れたところにユンギ兄さんもいた。テーブルにはたくさんのおかしと飲み物があった。ここで何をしているのかと聞く看護師にユンギ兄さんが誕生日パーティーだと答えた。「走れ、ジミン」その声を合図にみんな一緒に走った。ドアの前にはあの境界線が引かれていた。外は大変かもしれない、本当に大丈夫か、ここにいたほうが安心かもしれない。「大丈夫だ、パクジミン。走れ!」その声に押されるように走った。外に出ると高鳴る胸の鼓動が四方に響き渡った。
いやほら、ジミンの日記ってページ数多いのよ(言い訳)。ちょっとわかりにくいけど時系列でいうと、階段から落ちそうなホソクを助ける→ホソク退院→ジミンを病院から出すためにホソクたちが来る→ジミン脱出。ジミンったらここでも“マヌケ”呼びしてて清々しい!好き!エレベーターを待つジミンの名前を呼び、非常階段に行くように仕向けたのはソクジン。それでホソクが階段から落ちるのを回避できた。ループしてきた人間が後ろから名前を呼ぶのはよくある手法だね(?)。ハリーポッターでもあるじゃん。ジミンも自問しているけど、PTSDの原因が外にあるのに病院から出すのは成功ルートなのだろうか。花様年華はばんたん本人の環境は反映していないとは言え、ホソクって本当に希望だ…。ここで疑問なのがこの前のホソクの日記で「ジミ、ここから出よう」って言うのがちょっと違和感。ソクジンはホソクを助けるためにジミンを呼んだけどジミンのことはどうやって助けようとした?まあでもホソクがここから出ようと声をかけなくてもやりようはあったか…。こういうことばっか考えてるから進まないんだよねわかる。

22.05.16 ホソク
ジミンはどうして家に帰らないのか、ジョングクは傷を作ってどこに行くのか、ナムジュンはどうして学校を辞めたのか、テヒョンのグラフィティはどこで習ったのか、友達のことについて知っていることが少なかった。気になっても聞かなった。「嘘をついていたことがある」と誰にも話していなかったナルコレプシーが嘘だったということをジミンに話した。もしかしたら自分が嘘をついていたからそれを隠すために友達に何も聞けなかったのかもしれない。ジミンは表情を隠すのが得意ではなく、驚いたことが顔にはっきり表れた。「わざとそうしたわけじゃない、実は自分でもうまく説明できない」と言うと黙って聞いていたジミンが「もう大丈夫なんですか?」と聞いてきた。大丈夫なんだろうか。ジミンの顔には同情も非難も浮かんでいなかった。
実は急に眠ってしまうナルコレプシーは嘘なんですよ~(誰?)。ここでの描写はないけど映像の方でミュンヒハウゼン症候群とカルテに書かれている。いわゆる仮病症。嘘ならどうして道で急に倒れて眠りこけてしまうのか。数を数えるということにPTSDがあって発作を起こして倒れてしまうのなら理解はできる。でもなぜ“眠る”のか。もしかして禰豆子と同じタイプの鬼か?

22.05.19 ジミン
プルコッ樹木園で見たことを思い出せない、というのをやめなければならない。だからプルコッ樹木園に行かなければならなかったが何日もそこに行くバス停でシャトルバスを見送るだけでバスには乗れなかった。今日だけで3台のバスを見送った時、ユンギ兄さんが来た。どうしたのか聞くとユンギ兄さんは退屈だから来てみたと言った。どうしてそこに座っているのか聞かれたが俯いたままで答えられなかった。「兄さん、一緒に行ってくれますか」
ジミンは退院後、自分の家には戻らずホソクの家に身を寄せているのにホソクには一緒に来てって言わないんだ。省いた気がするけど、みんなで海に行った日、プルコッ樹木園のバスが7人を横切るんだけどその文字を見たジミンは発作が起きそうになる。それをユンギは見ていてジミンの名前を呼んで、ジミンの発作が起きずに済む。ジミンの異変を察して、名前を呼んだことで一見助けたようにも思えるけど“目を逸らさせる存在”だと思う。血汗涙の冒頭の部分。映像考察を早くしたい、というかああだこうだ言いたい。

22.05.20 ホソク
テヒョンを連れて警察署を出た。テヒョンはどれほど心を引き裂かれ、踏みにじられたのだろうか。心にどれほど多くの苦しみがあるのだろうか、心臓は無事に残っているだろうか。テヒョンの背中の傷を初めて見たのはナムジュンのコンテナにいた時だった。人々は言う、心の傷を乗り越え、受け入れ、慣れ、和解して許すべきだと。しかしそれを知らないわけでも嫌だからでもなかった。努力をしたからといってできることでもなく、誰もその方法を教えてくれなかったし、古い心の傷が完全に癒えないうちに世の中は新しい傷を与えた。「兄さん、大丈夫です。一人で行けます」分かれ道でテヒョンは笑って見せた。大丈夫なはずがないのに、それを認めてしまうと耐え難くなるから目を背けるのが癖になっているのだ。テヒョンの後ろ姿をしばらく見送ったあと、踵を返した。僕もテヒョンも1人だった。
なぜテヒョンが警察にいてどうしてナムジュンではなくホソクが迎えに行ったのか、背中の傷のこともまだ詳しい描写はされてないしループ前なのか後なのかもここでは不明。テヒョンの背中の傷と聞くと思い出すよね。2016年MAMA…。あんなもん思い出しただけで紅潮してまうがな…。

22.05.20 ソクジン
テヒョンの家がある建物は町内で最も古く、今にも倒れそうなほど危うかった。建物裏の坂道にある小さな公園でテヒョンとホソクを待っていた。坂道のおかげで公園からテヒョンの家がある廊下が見下ろせた。路地を曲がり、ホソクと後ろを歩くテヒョンが現れた。2人はテヒョンの家の前にたどり着くと立ち止まった。ホソクはテヒョンの肩を叩き早く家に入れというようなジェスチャーをした。そして背を向け出口に向かうホソクの後ろ姿を少し見守ってから玄関のドアノブを掴んだ。テヒョンがドアを開ける瞬間を待って、電話をかけた。「ホソク、テヒョンと連絡取れるか?」ホソクが立ち止まった。「みんな海に行きたがっているからテヒョンにも聞いてくれ」と伝えるとホソクは当然行くに決まってるじゃないかと笑った。「でもはっきり聞いた方がいいから、電話をしてくれるか?」と言い僕は急いで電話を切った。今、ホソクはテヒョンの家に入らなければならない。ホソクは首をかしげると引き返し、まだ開いているテヒョンの家の玄関に入った。
韓国では高台には裕福層が住み、貧困層は低い地域に住むと聞いたことがある。パラサイトでも強調されてたけど実際はどうなんだろう?韓国は坂道が多いらしいし今の時代そういうのはもうないんじゃ?貧困層が高台に住んでいるのは不便さゆえに家賃が安いからとかも聞いたことあるけどここでは前者を強調するためっぽい。ソクジンがこの角度だと見やすいって言ってるのも皮肉に聞こえてくる。ソクジンがいるってことはこれはループ後。ひとつ前のホソクの日記のあとの話。ソクジンがテヒョンの家に行くんじゃダメだったのか?テヒョンが一番慕っているナムジュンではなくなぜホソクだったのか?現時点では謎がたくさん。そして次のテヒョンで泣く予感がするな…。タオル用意しといて…。

22.05.20 テヒョン
手のひらを見下ろすと血が滲んでいた。脚の力が抜け、しゃがみ込もうとすると誰かが後ろから抱き寄せた。姉が泣いていてホソク兄さんは何も言わず立っていた。父が立っていた場所には誰もいなかった。父に飛び掛かった瞬間の抑えがたい怒りと悲しみが残っていた。父を刺そうとした瞬間、俺を制止したものは何だったのか、張り裂けそうな心もどうしたらいいかわからなかった。泣きたいのに叫びたいのに何もかも蹴り飛ばして壊したいのに、いっそのこと自分自身を殺してしまいたかったが、何ひとつ思い通りにならなかった。「兄さん、ごめんなさい。もう大丈夫ですから行ってください」と帰ろうとしないホソク兄さんを無理やり見送った。父を刺す代わりに酒の瓶を床に叩きつけた。瓶が粉々に砕け、手のひらが裂けた。無意識にナムジュン兄さんの番号を見下ろしていた。こんな状況だからこそ兄さんの存在が切実だった。「父を、僕に命をくれた父を、僕を毎日むちゃくちゃに殴った父を殺しかけました。本当に殺したかったんです。本当は殺しました。心の中では数えきれないほど殺しました。殺したいです。死にたいです。兄さん、今会いたいです」
初めて読んだ時ぼろぼろ泣いた。それはもうメチャメチャ泣いた。こんな真っ暗で真っ黒の内容だもん、映像に年齢制限かかるわな。最初の方のテヒョンの日記で父親が“いつ以来なのか”とあるので父親は出稼ぎにでも行っていたのか?でも父親が帰ってきた様子からするとしっかり働いて帰ってきたというわけではなさそう。突然いなくなって突然帰ってきて酒、暴力ってマジでどうしようもない父親だな。ソクジンがホソクをテヒョンの家に戻らせたのはテヒョンが父親を殺すのを回避するため。でもこんな父親なら…と思ってしまう。テヒョンは戻ってきたホソクではなくナムジュンに助けを求めるくらいだし、ソクジンは真っ先にナムジュンで回避ルートを試したと思うけど助けられなかったのか?ナムジュンはバイトに明け暮れてるから無理だったのか?死んでもよさそうな父親は死んでないけど、テヒョンが人殺しにならずに済んだということで成功ルートか…。





どうでしょう。疲れたでしょう。約2万1千字。(追加して現在約2万4千字)半年間放置していた花様年華記事がようやく放出することだできた…。ここまでが花様年華NOTES 1の半分と少しの内容。あまりにも長くて話もややこしくなってきたからもう半分は次回!
というか、ここまでが第一章って感じ。それぞれの過去と今起こっている事象の整理というか。ソクジンのループはもう始まっているけど、まだ救いきれてない。謎も多い。物語はずっと暗いし下手すりゃこっちがマジで病む内容だけど楽しいな!!!!!!(やめな~)
考察というよりは自分の理解整理になっちゃったけど楽しいからオッケー!!もっとあれこれ書きたかったけど取り留めのないことすぎるのでそれはそれでまとめる。ああ~~早く映像と照らし合わせてあれこれ言いたい。ちっちゃい伏線とかピックアップして、いやこれさ~!ってゾクゾクしたい。

次回はいつになることやら…